レストランといっても一重にジャンルは様々です。
ここでは、高級!客単価¥20,000〜のイタリアンとフレンチに絞りお話しさせていただきます。
ここまでの単価で営業しているお店に行くと、必ず身構えてしまう悩みが出てくると思います。
そもそもイタリアンとフレンチの違い
イタリアン(イタリア料理)とフレンチ(フランス料理)は、どちらもヨーロッパを代表する料理ですが、味や調理法、食文化において大きく違いがあります。
🇮🇹イタリア料理🇮🇹
・基本的な材料と風味
北部と南部で大きく違いますが、主な食材に新鮮な野菜、トマト、オリーブ、ハーブ(バジル、オレガノなど)パスタ、リゾット(カルナロリ米)、魚介類、肉(豚、鶏、牛、仔牛)などが主役。シンプルで素材の味を活かす料理が多いです。
・調理法
主にシンプルで、手早く調理することが多い。グリル、煮込み、ソテーなどが一般的。
・ワインとチーズ
イタリアのワインとチーズは、料理と一体となっていることが多いです。
ゴルゴンゾーラチーズやパルミジャーノ・レッジャーノ、モッツァレラチーズなどが有名。
・文化と歴史
元々は、違う国々だったところが共和国となり、地域ごとに異なる料理やドイツ語フランス語を喋るエリアもあり非常に興味深い国です。
歴史的背景から見ると色々な国から侵略されており、ちょっと可哀想な国ですが、そのおかげで多種多様の文化がある魅力的な国へと発展しています。
家庭料理から高級レストランの料理まで幅広く、世界中で愛されています。
私は、断然イタリアン派!!!
🇫🇷フランス料理🇫🇷
・基本的な材料と風味
バター、クリーム、ワイン、ハーブ(タイム、ローズマリーなど)魚介類、肉(鴨、豚、牛)が重視されます。
・調理法
複雑で多様な料理技術があり、ソースやプレゼンテーションにこだわる傾向があります。
ポワレ、ブレゼ、エチュべなどの調理法が挙げられます。
①ポイント
え!?ポワレ?ブレゼ??エチュべ???
[ポワレ]
フライパン(フランス語でポワル)の意。
ポワルを用い、油やバターを使って焼くこと。
魚によく用いられる調理法で、切り身に油をかけながら、じっくり焼き上げ、皮目はカリッと身はふっくらジューシーに焼き上がる調理方法です。
密閉できる容器に素材と、素材が半部浸る程度の水分(水、出汁、ワインなど)を
入れ、オーブンに入れ加熱(蒸しながら煮る)していく調理法です。
日本語で「蒸し煮」と表現されますが、厳密にいうと違います。
素材の持つ水分のみを活かす調理法です。
水や出汁をつかわず、素材の水分だけで蒸し煮を行う技法です。
厚手の鍋にバターを入れ塩を振った食材に蓋をして弱火でじっくり火を通すのが一般的。
そのほか、コンフィやグラッセ、ロティなど、火入れの技法だけで、呪文のような言葉が何十種類とあります。
※結論:フランス料理は、初心者さんにはあまりお勧めできません!!
・ワインとチーズ
フランスの食事では、チーズは通常デザートの前にサーブされることが多いです。
チーズとワインの組み合わせも重要です。たとえば、ブルーチーズには甘口のワイン(ソーテルヌなど)が合い、カマンベールには軽めの赤ワイン(ピノ・ノワールなど)が良いとされています。
教本通りでもいいのですが、青カビの強い辛口のブルーチーズなどには、濃厚なフルボディの赤ワインなどもおすすめです!
・文化と歴史
フランス料理の歴史は、古代ローマ時代まで遡ります・・(長くなるので、ハショリます)
超簡単にお伝えしますと、古代ローマの食文化がフランスに影響を与え、その後の中世で修道院や貴族の宴席で、香辛料やハーブなどが料理に用いられるようになり、16世紀ルネサンス期で、カトリーヌ・メディチによりイタリア料理の技術や食材が持ち込まれ今のフランス料理の基盤ができたと言われております。
そして、今のフランス料理のイメージに最も近づいたのが、18〜19世紀のルイ16世の時代です。宮廷料理という文字通り宮廷で作られ、国の君主に作られる料理が基軸となり、料理人たちは独自のレシピや技術を開発しフランス料理の基礎であるソースや技術を広め、この時代から料理専門家たちが数多く生まれてきました。
19世紀には、フランス料理の技術やレシピが広まり、料理の専門家たちが多く生まれてきました。
ここから、フランス革命によりそれまで宮廷で働いていた料理人たちが失業。辞めた料理人たちは、街中でフレンチレストランを開く事により、市民の間でフランス料理が広まって大衆も楽しめるような料理へとなっていきます。
その後の、アントナン・カレーム、エスコフィエ、ポワンといった偉大な料理人達の話もありますが、ここでは割愛させていただきます。
歴史から見てもイタリアとフランスは、密接に関わっているのがよく分かりますね。
高級なレストランに行き慣れていない方は、イタリアンレストランがおすすめです。
テーブルマナーは必須ですが、形は違えどどこか馴染みのある料理や聞き覚えのある言葉、そしてイタリア人スタッフがいれば迷わず声をかけてください。ユーモアな方が多く、きっと肩の荷も少しはおりるはずです。